| 斎 行 日 | 時 間 | 祭 典 名 | |
| 2月 | 1日 | 午前8時 | 旧歳旦祭 |
| 3日 | 午後3時 | 節分追儺式 | 午後7時 |
| 7日 | 午前8時 | 北方領土返還祈願祭 | |
| 8日 | 午後1時 | 針供養祭 | |
| 10日 | 午前7時30分 | 初午祭 | |
| 11日 | 午前8時 | 紀元祭 | |
| 13日 | 午前10時 | 花香神社祈年祭 | |
| 14日 | 午前11時 | 祈年祭・初穂講大祭 | |
| 15日 | 午前10時 | 佐志能神社祈年祭 | |
| 23日 | 午前10時 | 天長祭 | |
「節分」は冬の節から春の節に移る立春の前日の節分の日に行う悪疫退散・除災・招福の神事で、神社の行事としては室町時代中期より盛んに行われるようになりました。
当神社の「節分追儺式」は、拝殿に於いての祭典終了後、境内の特設撒豆台(拝殿前の特設舞台、高さ2.7m 広さ約26坪)に於いて、神職が古式に則り桃の弓・葦の矢・桃の杖で追儺式を行います。裃に木綿たすき姿に正装した約200人(1回目150人・2回目50人)の撒豆行事司(年男・年女)等の手により、撒豆台から宮司家伝統の秘法により調整された金銀福豆(御守護)と共に福銭等がまかれます。
また、当日地元商店会の協力により、お楽しみ福袋引換券もまかれ、年々その景品も豪華になってきています。境内は参拝者であふるるばかりの賑わいとなります。
衣食住は人間の生活の根本で、衣類を縫うにはどうしても針に頼らなければなりません。従って針の恵みを思い、針を大切にするのは自然の情であります。古くなった針を粗末にせず、一ヶ所に蓄えておいて2月8日に、針供養と称してこの日1日裁縫の仕事を休み、古くなった針を集め、淡島神社へ納めます。
笠間稲荷神社では境内の末社(本殿裏に鎮座)に裁縫上達、縁結び、安産の神様として信仰されている淡島明神が祀られております。当日は午後1時より拝殿にて針供養祭が行われ、用意された豆腐(こんにゃく、餅のところもある)に日頃使用している人たちが持参した古い裁縫針を刺し納めて神恩を感謝します。
初午祭は、新暦と旧暦の2月に行われる神事で、「事始め」「仕事始め」の日として大切にされています。この時期は厳冬から春に季節が移り変わり、陽気は一段と盛んになります。生気は躍動し、草木を始め万物が活動を始める時期です。その陽気が一番盛んになる2月の<午の日>が初午の日に当たります。古来より初午の頃から農家では五穀を始めさまざまな種を用意して、農作業が始められています。
一陽来復と全てのものの蘇り、そして作物の豊饒を願う神事が初午祭です。
稲荷の大神様は、生命の根源を司る「いのち」の根の神であり、古くから農業の守護神、商業、工業、殖産興業、交通安全、厄除、火防の神として広く崇敬されています。
「午」は動物の馬に通じ、馬は神の最も愛寵されたものとして、人々は馬を通じて神の霊威を感じ、午の日を神聖な日と考えるようになりました。方角では南、時間では昼の12時・正午を表し、陽気の盛んな事を示しています。
年の始めに当たり、穀物の豊作を祈るとともに国家の安泰を祈願するお祭りです。わが国の文化は稲作を中心とする農耕文化で、春に五穀の豊作を祈り、秋に豊作を神様に感謝するお祭りが行われてきました。
祈年祭は、「としごいのまつり」とも言い、「とし」は穀物のことを表しますので、穀物の豊作を祈る祭ということです。
笠間稲荷神社では2月14日に、この祈年祭にあわせて、秋の新嘗祭に豊作を感謝し、稲荷の大神様に奉納する初穂(=その年に収穫した穀物)をとりまとめる初穂講の世話人を招いて、豊作を祈る初穂講大祭を行います。